Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
「由羅も知ってる通り、俺たち鞍馬一族は、他者とは関わりを持たないようにしてるだろ?移動商店先で出会った町人たちとも」

「そうだな」


そのクナイを高く放り投げキャッチしては、また放り投げる颯。


「今までだって、椿の舞に憧れる幼い子供たちはたくさんいた。けどその子たちに、今回みたいになにかをしてあげようとしたことはあったか?」

「それはー…」

「なかっただろ?」
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