Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
「ワシも一度、そなたの舞を見てみたいと思うておった。…今日はもうやらんのか?」

「申し訳ございません。本日は体調が優れず、とても人前でお見せできるようなものではありませんので…」


由羅が断りを入れると、なんと顔の前に刀を突きつけられた。


「…貴様、この方をだれだと思っている!?つべこべ言わずに踊れ!」


見ると、付き人が刀の切っ先を由羅に向けていた。
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