Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
「よさんかっ。だれだって、そういう日はある」


するとその男は白馬から降りて、由羅と付き人の間に割って入った。

そして、由羅の前にしゃがみ込んだ。


「では、そなたが次にこの町にきたときに、見せてもらうことは可能かな?」

「はい、ぜひ!」


その男は、にっこりと微笑む。


「そうと決まれば話は早い!そなたを今から、ワシの城に案内しようと思う。よいな?」
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