Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
「華やかになるもの…?」


すると、義秀は目を輝かせる。


「舞だよ、舞!音楽に合わせ、美しい娘が舞う姿…!想像するだけでたまらん!」

「ですが、踊り子でしたらこの町にもいるのでは…?」

「そうなんだ。…が、ワシが好むような“美しい”踊り子はおらんかった」

「…それが、私…だと…?」

「そうだ!今日そなたを見て、ぜひとも我が城で踊ってほしいと思ったのだ!」
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