Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
「お美しい方ですね。父上、また僕の嫁候補に…なんて言って、彼女を困らせていたのではないのですか?」

「ガハハハハ!馬鹿もんっ、今までの女は冗談だ!しかし、今回は本気だっ!」

「ほら、見てください。彼女、いきなりのことで困惑しておられますよ」


由羅は返す言葉が見つからず、黙って2人のやり取りを見ていた。


「まぁ、その話はさて置き。椿を我が菊葉城の踊り子にすることにした」
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