Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
「それは、いいお考えですね。より一層、演奏に華やかさが加わりますね」

「幸秀もそう思うか?さすがは、ワシの息子だっ」


2人の関係を見ていると、義秀は幸秀を溺愛し、幸秀は義秀を尊敬のまなざしで見ていることがわかった。


…ということで、豊川義秀の命により、これから由羅は菊葉の城下町へくるたびに城へ立ち寄り、舞を披露することになった。



迷路のように入り組んだ城を抜け、ようやく門まで案内された。
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