Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
そのときのために、由羅は少しでも情報を得ようと考えていた。



由羅が城に背を向け、立ち去ろうとしたそのとき…。


ガガガ…


先ほど由羅が出てきた城の門が、またゆっくりと開いた。


「失礼致しました!」


中から出てきたのは、やけに礼儀正しい青年。


すると、その青年と目が合った。


「…椿!」

「竜之助…!?」


なんと、城の門をくぐって現れたのは…竜之助だった。
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