Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
由羅は、今日の出来事を竜之助に話した。


その話を聞き終わったあとの竜之助の顔は、口をあんぐりと開けて驚いていた。


「…それって、すごいことだよ‼︎」

「そう…かな?」

「そりゃ…もうっ!!」


由羅よりも興奮気味な竜之助。


「あの義秀様の目に留まったってことじゃないか!」

「大したことじゃないよ。私自身まだ未熟だし、そんな殿の前で披露できるような舞なんて…」
< 183 / 587 >

この作品をシェア

pagetop