Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
「ありがとう!でも、その帯留めもかわいい!」

「そういえば、あの人とはどうなったの?声かけられた?」

「…そんなこと、できないわよ〜…。もう見てるだけで、満足なんだから」


かわいらしい柄の着物を身に付けている。

歳は、由羅と同い年くらいだろうか。


聞こえる話も、お互いの小物の褒め合いや、気になる意中の人の話…。

その年頃の女の子らしい会話だ。
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