Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
竜之助を殺してしまった。


と同時に、由羅は激しいめまいに襲われた。


その場に立っていることもできずに、地面に刀を刺し、よろける体をなんとか支える。


そのとき…。


「なーにやってんだよっ」


そんな声がして、驚いて見上げると…そこには颯が立っていた。


「颯…!?なぜここにっ…」

「は?そんなの、向こうが片付いたから手伝いにきたに決まってんだろ」
< 236 / 587 >

この作品をシェア

pagetop