Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
目を見開ける由羅。


「はぁー?なに寝ぼけたこと言ってんだよ。俺たちは、無駄な殺生はしねぇだろ?」

「そ、そうだな…」

「殺しは、暗殺か正体がバレたときって言われて…」


すると、颯が言葉を詰まらせた。

そして、徐々にその表情は固まっていく…。


「まさか由羅、こいつに正体…見られたのか?」

「え…?」


由羅の心臓がドクンと鳴る。


由羅の顔をじっと見つめる颯。
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