Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
それを、自然を装って見返す由羅。


沈黙の時間がしばらく続く…。



「…って、そんなわけねーよなぁ!」


突然、颯が笑い出した。


「なんたって由羅は、里一番の忍。こんなザコ兵ごときに、そんなヘマするわけねぇもんな!」

「あ…当たり前だろっ」


由羅の額には、冷や汗が浮かび上がっていたが、どうにか颯には気づかれずに済んだ。



ピィ〜!ヒュロロロ…
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