Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
「ま…まぁね」


2人の間に沈黙が流れる。


由羅は、この状況に戸惑っていた。

…なぜなら、いつもみたいに会話が出てこない。


それに、どんな顔をして竜之助と話せばいいのかわからなかった。


普段と変わらない会話のはずなのに、その言葉一つ一つに探りを入れているのではないかと由羅は疑っていた。


一体、竜之助は今なにを考えて、この場にいるのだろう。
< 274 / 587 >

この作品をシェア

pagetop