Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
この距離なら1秒にも満たない間で、竜之助の首を落とすことができる。


…市には悪いが、鞍馬忍者の秘密を守るためにはその方法しかなかった。


「実は…」


由羅は静かに、耳だけに意識を集中させていた。


その次の言葉…。

一体、なにが出てくるのか…。


すると、警戒する由羅をよそに、竜之助は由羅の手をがっしりと掴む。


「俺!夢が叶ったんだっ!」
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