Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
“そっか。竜之助ならなれるよ、きっと"


ということは…。


「って言っても、入ったばかりだから、今はほとんど雑用ばっかり…」


自慢気に言ったはいいものの、竜之助は恥ずかしくなったのか頬をかいた。


そこで、終わってくれたらよかったのだが…。


「でもこの前、あと少しのところで手柄を挙げれそうだったんだ」


…待って。


竜之助のその言葉に、由羅は息を呑む。
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