Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
「なのに“暗殺”ともなれば、すぐに降りる。一体、どうしちまったんだよ!?」


確かに、颯の言う通りだった。


ここ最近の由羅は、“暗殺”の依頼はすべて断っていた。


もう人は殺したくない。

もう手は汚したくない。


“たとえ“忍”として、多くの殺しをしてきたとしても、これ以上“由羅”に手を汚してほしくないんだよっ!”


竜之助と交わした約束を破りたくはなかった。
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