Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
すべてを受け入れたかのような、颯の瞳…。


そして由羅は、颯の言葉に自分の言葉を思い出した。


あれは、颯と本気で刀を交じり合わせた夜のこと…。



“…私は、“好き”という感情がよくわからない。ただ…、そばにいると安心する。…それだけだ”


颯に竜之助のことを聞かれ、そう答えた由羅。

それに対し、颯は…。


“…バカヤロー。それが“好き”ってことなんだよ”
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