Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
しかし、本気でしなければ修行にならない。


それはもう…気が気ではなかった。



颯を亡くして、二月ばかり。

由羅はようやく、この技を取得したのだった。


目を開けたまま銃弾を見切るのは、一月目でできるようになっていた。


しかし、時には弾に当たることもあり、由羅の体は生傷が絶えなかった。


だれもが、その危険すぎる修行をやめるようにと言ったが、由羅は聞かなかった。
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