Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
「陽蔵様から抜擢されるなんて、美影も立派になったもんだ」

「エヘヘ…♪」


今日の依頼を共にする他の忍から褒められ、照れたように下をペロッと出す美影。


「由羅姉も、今日はよろしくお願いします!」

「…ああ」


そんな美影を、由羅は軽くあしらう。


「…あれ。なんか由羅姉、怒ってる?」


いつもとどこか違う由羅の態度を不思議に思った美影が、そっと颯に耳打ちをする。
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