Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
「…いや、そんなことはねぇと思うんだけどな〜」


由羅に聞こえないくらいの大きさで話していたつもりだったが…。

瞬時に、由羅が美影と颯の方を振り返る。


「お前たち、まもなく出発だぞっ!気を引き締めろ!」

「「は…はいっ!」」


由羅に圧倒され、背筋を正す2人。


「それに、美影!」

「はい…!」

「遊びに行くのではないのだぞ?死ぬ覚悟で行けっ」
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