Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
勢力は、衰えるばかりであった。



もう…今となっては昔のこと。


時には、盗み…。
時には、殺し…。


“最強”と謳われた、“黒蝶”の正体は…。

ただ1人の男を純粋に思う…可憐な少女だったのだ。



竜之助の墓の周りに、小さな白い花が咲き誇る。


そこで、ヒラヒラと踊るように宙を舞うように戯れるのは、…2匹の黒い蝶々。


花に留まり、風に吹かれ…。
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