Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
「…間違いねぇ。ヤツは、黒蝶だっ‼︎」

「あれが…黒蝶!?」


戸惑う兵たちを差し置いて、由羅たちは侵入口の天井裏を目指す。


迷路仕掛けの風魔城は、由羅たちにとっても好都合だった。

角を次々と曲がり、徐々に兵を撒いていく。



そしてようやく、侵入口に辿り着いた。

天井には、ぽっかりと穴が空いている。


兵はすべて撒き、緊張の糸が解けようとした…そのとき。
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