Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
ここから逃げ出すために、兵と対峙する方法を選んだ。


しかし、初めての実戦。

手の震えが止まらない。


「ようやく、やり合う気になったか」


3人の兵が、ジリッと美影に歩み寄る。


「きゃっ…‼︎」


だが、一瞬にして間合いを詰められ、握っていた刀を振り払われてしまった。


腰が抜けて、その場にへたり込む美影。


「へっ!黒蝶も大したことねぇな!」
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