Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
3人の兵は、美影を取り囲む。


恐怖で、ガクガクと震える美影の体。

そのせいで、頭から被っていたマントがハラリと落ちた。


「…なんだ?黒蝶って、女だったのか!?」

「しかも、こんなガキとはっ…」


美影を見下ろす兵。


その兵たちと目が合ってしまい、さらに美影は体が硬直して、身動きさえ取れなかった。


「確か、黒蝶には賞金が懸けられてたよな?」
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