Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
「ああ!こいつを仕留めれば、俺たちゃ大金持ちだ!」

「いや、まずは生け捕りだっ。仲間の居場所も吐かせれば、一網打尽だ」

「それ、いいな!」


兵たちは、不敵な笑みを浮かべる。


里の者以外の人間を見るのが初めての美影にとっては、自分を甚振ろうとする者たちは恐怖そのものでしかなかった。


「それじゃあ逃げれねぇように、まずは足の一本でも切り落としてやるかっ」
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