Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜
暗殺するターゲット以外、無駄な殺生はしない。

これは、鞍馬忍者の掟のようなものだった。


しかし、例外が発生する。


それは、…正体を見られたとき。


マントが剥がれた美影は、顔を見られた。


敵に捕まったり、正体がバレると、そこから鞍馬一族の情報が漏れる可能性がある。

そうなると、里の者たちに危険が及ぶ。


鞍馬一族は、最もそれを恐れていた。
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