鈍感男に告白した結果。
佐野はおかしい。
なんなの?
あたしのこと、友達としか思ってないくせに
舞の袖を引っ張って走っていると、
やっと教室に着いた。
『なんで佐野くんから逃げたの!
りり佐野くんから頭ぽんぽんされてたね』
舞は語尾にハートがつきそうな勢いで
あたしをからかう。
『そりゃ逃げるでしょ
なんなの、佐野……』
平常心を装うけど、内心すごくドキドキしている。
胸の鼓動はとまらない。
顔が熱い。
『いいなぁ2人は。あたしももっと唯斗くんと仲良くしたいよー』
『進展のために、
あさって遊園地行くんでしょ!頑張ろうね』
あたしは舞に笑顔を作って見せた。