鈍感男に告白した結果。
お互い静かになって絵を描いていると、
加藤が近づいてきた。
「どう?上手くかけてる?」
唯斗に一生懸命話しかけている。
「まぁまぁかなー
俺は絵得意じゃないし」
「え、でも上手だよ?唯斗くん!」
「いや、ないわ
加藤の絵は本当にすげーよな」
「ほんとに?ありがとう」
楽しそうに話す姿。
今まで何気なく見てきたけど、
唯斗の話を聞いた直後だから
つい意識してしまう。
唯斗、川谷じゃなくて
加藤にすればいいじゃん…
「めっちゃ仲良いね、お前ら」
口に出した言葉。
「そ、そうかなー」
加藤は紛らわす。
「…ちょっと、光いい?」
唯斗は手を止めて俺を無理やり
廊下に連れ出した。