鈍感男に告白した結果。
好き
『で、りり昨日はなんだったの?』
朝、登校中に舞が口を開いた。
『だから歯医者の予約忘れてただけ!』
あたしが笑いながらごまかすと、
舞が真剣な眼差しでこちらを見つめてくる。
なんだろう…嘘だってバレたかな?
『なんで嘘つくの?りりが歯医者とか
珍しいから、唯斗くんに聞いたの。
そしたら、何があったか教えてくれた。』
予想は的中。
嘘はバレていた。
今までにないくらいの怒った顔つきだ。
『相談乗ったのに。
もっと頼ってほしかった。』
淡々と話す舞。
いつも優しい舞が怒っている。
『ごめんね、本当にごめん!
あたし、自分からこのことを
舞に話すのが恥ずかしくて…』
あたしは必死に謝る。
『別にいいよ。確かにりりから
恋バナすることなんか普段ないし』
舞は笑った。
よかった、怒ってるの直って…
『佐野に絶対バレたよね!?どうしよう~』
『あたしにいい提案があるよ』
舞はそう言った。