あの絵が完成するまでは




そういう結論に至り、壁により掛かろうとしたとき。



「あ」



「!?」



先輩がふとこっちを見た。




突然のことに、どうしていいかわからない。




「君、いつも見に来てくれてる子だよね?」




「え、あ、はい」




先輩が私を認識してくれてた




混乱する頭の中でもそれだけは明確に嬉しくて。思わず声が裏返ってしまった。











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