あの絵が完成するまでは




「そうか」



途端、大きく頷いた男はおもむろに




長い爪を器用に避けながら指を鳴らした。



パチン、という爽快な音とともに、門が開いた。





「眩しい」





門の向こうは、ただただ眩い光を放っている。




どこに続いてるんだろう。




この人は、何者なんだろう。







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