涙星-Lonely Princess-



季節は春の5月。
新学年の始業式が行われてまだ1ヶ月もたたないのに転校生って変だな…と内心思っていたが、そこまで気にしなかった。


ーガラッ


拓海が教室のドアを開けると教室の中にいた生徒が一斉に立ち祐樹達に挨拶した。

このクラスには鬼王の下っ端が数人いる。女の子はレディース、男の子は族にみんな所属しているが私は"鬼王の姫"と言う立場…。


"鬼王の姫"は女の子の憧れである。が、総長が認めた女しか"姫"と言う立場はもらえない。



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