*⋆✩ファントムメィ家のお嬢様✩⋆*


のえるは私の首筋にかかる髪の毛を払う。


そして、私の首筋に顔を埋め、舐めた。


「…っのえ、る」


「もぉ。怖がらないでよねぇ~っ初めてじゃないんだからさぁ」


(…のえる、まさかキャラ変えた?)


「分かってるよ」


「ふふっ頂きまぁす」


のえるは私の首筋に牙を突き立てた。


「…っぁ」


牙を突き立てられた部分がゾクゾク…ッと感じた。


「…っん」


血を奪われているような感覚が少しある。


この感じ久しぶり。



ガチャ…ッ


ドアが開く音がして私は驚いた。


「…っぁ」


のえるは吸血に夢中で気づかない。


私はもう、いっぱいいっぱいだった。

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