*⋆✩ファントムメィ家のお嬢様✩⋆*
ドクン…ッドクンッ
「…っ!」
魔法陣が床に浮かび上がってすぐに私は魔法を止めた。
ドク…ッドクッ
「…っう"ぅ」
残りわずかだった魔力が魔法陣に吸い込まれていった。
「…っロゼ!」
私は足元から崩れ落ちていた。
魔法陣は一度、青く光って消えた。
「おぃ、大丈夫か?」
「大丈夫…?」
…っ魔力がないわ。
「…っ平、気…よ」
血が…。血が欲しい。
今までなかった吸血衝動に駆られた。
私は俯いていた顔をあげた。
「…!ロゼ、瞳が青から赤に変化してるっ」
エルが目を見開く。
嘘でしょ…っ
「…吸血、鬼だ」
「…うん」