*⋆✩ファントムメィ家のお嬢様✩⋆*


「…っ」


甘くて美味しいシュエルの血はやみつきになりそうだった。


「…っごめん」


つい飲み過ぎていて、慌てて牙を抜く。


「貧血、だ…。」


そして痕を消すように二度舐めた。


「飲み過ぎちゃった。久し振りすぎて…。」


「…そりゃあ飲み過ぎるだろうな」


「ごめんなさい…。」


「だから、お前の少しくれよ」


そう言って、私の首筋に牙を突き立てた。


「…っん」


私はいきなりの痛みと快感に思わずのけぞりかけた。


シュエルに腰を掴まれていた。


「シュエル!」


「…っぁ、」


すぐに牙は抜かれた。


「ん。美味しいな」


そう言って、首筋をペロリと舐められた。


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