*⋆✩ファントムメィ家のお嬢様✩⋆*
カァ―ッ
「ちょっ何?!」
私は慌てて叫ぶ。
「ロゼリナ、顔赤~っ」
ユウシェが笑った。
…はぁ。
そう言えば、記憶書き換えは魔法を間違いなく唱えなきゃいけないんだよね。
どんなのだったっけ。私は眉をひそめた。
「ロゼ、顔真っ赤っかだぁ~っ面白~い!」
エルまで笑っている。
「あーっもう!少し黙っててよッ」
そう言い、私は頭の中に単語を浮かべた。
記憶…memory。
書く…write。
換える…exchange。
あ、思い出した。
「大丈夫よ」
「じゃあ、私が放送流してくるわねぇ~?」
エルがにっこり笑い、生徒会室を出て行った。