*⋆✩ファントムメィ家のお嬢様✩⋆*
***
体育館。
ステージ下手から体育館を見下ろした。
「さて、魔力少しだけ分けてよね?」
私は微笑み、シュエルの前に立つ。
「は?」
私はシュエルの唇に自分のそれを重ねた。
「…!」
シュエルが目を見開いた。
魔力を吸い取る。
「…っはぁ、お前ッ」
シュエルがガクンと床に膝をついた。
「ふふっご馳走様」
「何やって…っ」
「あのシュエルが女に先手を取られた…。」
「じゃ、記憶操作してきまーす」
「…っあ、おいっ」
「ん、何?」
「大丈夫、なのか…?」
「ふふっ私を誰だと思ってる?天才魔女よ」
魔界で唯一、天才魔女と呼ばれる少女の名は、
……___ロゼリナ・ファントムメィ。
fin*゚