*⋆✩ファントムメィ家のお嬢様✩⋆*
***
…ガチャンっ
「ふぅー。本当、猫被りは疲れるわね」
誰も私とのえるの本性に気づかない。
私はふんわりした性格じゃないもの…。
コンコン…っ
「あっどうぞ~♪」
私は明るく返事する。
ガチャ…ッ
「宮村、始業式。その後入学式がある」
「はーいっ…‥‥まぁ、知ってたんだけどね」
私は笑顔を浮かべた。
最後の一言は彼に聞こえない程度で‥‥。
「....?」
秋先輩がこちらを見つめた。
「行きましょ~?」
「あ、あぁ…。でも______」
ドサ…ッ
「え…?」
私は驚いて上を見つめた。
私をソファーに押し倒した秋先輩。
「秋、先輩…?」
その目は赤いルビー。
私が吸血鬼の時の瞳色と同じだった。