*⋆✩ファントムメィ家のお嬢様✩⋆*


___夜の女子寮。



「…で、何があったか話してよね?」


のえるがソファーに座る。


「口調、戻せば?」


「何があったのぉ?」


…のえる、いくら何でもそれはないよ。


戻ってないしね。


まぁ、いいや。



「奥の部屋でね、秋先輩に押し倒されたの」


「……―っえぇ!?」


「私の猫被り、バレてるみたいでね…。押し倒された時、秋先輩の瞳、私が吸血鬼の時と同じ色だったの」


「じゃあ…っ秋先輩も吸血鬼って事ぉ?!」


「多分、ね…。」


「…そっかぁ」




その後‥‥‥‥


のえるは何か考え込むように、しばらく黙ったままだった。

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