星 と 君 と 歌 と

-浩平 Side-

俺は、あの場所を後にして

下に止めてあったバイクに鍵をさして

メットをかぶる。



…たまたま行ったけど

まさか、あんな場所に

来る人、居たんだ。



背は小さくて

髪は、長くてサラサラで

タバコが、似合わない子だったなぁ…。



プルルル…



ポケットからバイブと

メロディーが鳴り響く。


なんでこんな朝っぱらから…


そう思いつつも、携帯を取り出し

発信ボタンを押した。
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