星 と 君 と 歌 と
そして、俺は

膝から体を起こし



"見せたいものってなぁにー?"



と、何度も言う椿を見て笑いながら

ハンガーから上着を取って渡した。




「ねー、気になるー!」




文句を言いつつも、上着を着てく。




「まぁまぁ。

あ、これも。」




そう言って

ニット帽をかぶせた。



…かわいー。



そのまま、何も告げないまま

椿の手を引いて、外に出た。

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