左手の温もり…

5cm/sの新幹線

ざゎ…ざゎ…
「今年の1年アイドルが入ってくるってよ」
ざゎ…ざゎ…
「モデルじゃなかった?…」
ざゎ…ざゎ…

________________________________




もぅ、1年経つのか…

1年なんてあっと言う間に終わるんだなぁ…

特に何もなかった1年だったな…

このまま俺の人生はこれと言って何もない平凡な人生なんだろうか…

直也「おぃ!なーにブツブツいってんだよ。何もなかった?あんな綺麗な先輩や可愛い同級生に告白されといて何もないなんてな……一人くらい俺に分けてくれてもいーじゃねぇかよぉー!!」
雄「あー、そんな事もあったね…」
直也「なんか遠いところを見るのはやめてくれよ…」
雄「いやいや、見てない見てないw残念だなーっておもって…」
直也「あ?だーれが残念だって?」
雄「只今俺の目の前にいる我が校の残念なイケメンこと直也…」
直也「何が残念なんだよッ!」

? 誰だろう…
桜の街道を堂々と凛々しくそれでいて優雅に歩く一人の少女
わずかに散る桜の花びらがその優艶さを更に引き立ててここは場違いとも思える雰囲気が漂っていた…

直也「ぉぃ…おぃ…おいってば!なんで俺の事無視しちゃうかなー。お兄ちゃん情けないよ…」
雄「あ、ううんなんでもない。そしてお前はいつから俺の兄貴になったんだ?」
直也「まぁまぁ、そこはお気になさらず〜♪」
雄「はぁ…」 綺麗だ…
直也「ため息とか無いわ〜、結構ガチで傷つくわー、ぶろうくんはぁとなんだけどー!笑」
雄「あ、ごめんね?」
直也「まぁ?心の広いイケメンな俺は許すけどな?っていうか、何が残念なのか教えてくれ…めげそう」
雄「うん、デブ専なとこ?」
直也「んなっ!お前はまだふくよか系女子の良さに気づけないのか!?」
雄「う、うん。ちと、俺には無理…」
直也「はぁー…お前には講義が必要なようだな…まずなぁ、あのプニプニだ。
あのプニプニ、みても触っても癒されるだろぅ!あれこそが大人のたしなみ___________________________________」

スカーフの色的に俺たちと同じ学年なんだけどなぁ…
あんな子見たことないなぁ…

ガラガラ
担任「今日は朝礼の前に転校生の紹介をする!入って来なさい。」
ガラガラ

…⁉︎あの子だ!


?「失礼します。」
担任「自己紹介をしてください。」
?「初めまして。福岡から来ました。麻生 翔華です。よろしくお願いしまふ」
Σ(゚д゚lll)
翔華「お、お願いしますっ!」(>人<;)
担任「んじゃ、窓際の1番後ろの席に座って」

…俺の後ろ!?
こういったのって横じゃないのッ??
って夢の見過ぎかな…うん。

スタスタ…
フワッ
あ、めっちゃ良い香り…(。-_-。)
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