淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~





そして後ろでは赤面させているクラスメイトと……





「……碓氷…


お前なぁ~……」







頭を抱えているまだ会議に行ってなかった一条先生







「……悠雅、場所」





こんなところで…と思い抗議する




「きっと他の男の澪さんへの視線に嫉妬したんですよ。

見せつけただけでしょう」




蒼がニッコリと微笑んで教えてくれたことに対して硬直していると





「……」




無言で手首を捕まれ教室から去ろうと引っ張られる





でも…





「まて、碓氷」







「……」




流石に元副総長を無視する訳にはいかないのか足を止めた






「俺はな、今からお前のせいで会議なんだよ!はぁ勘弁してくれ…

今度、倉庫まで行くから色々と今までのこと教えろよ?」




普段の振る舞いからか、黒澪に関係があるとは思えない先生の口からそれらしい言葉が聞こえる




「……」




悠雅がゆっくりと顔をこちらに向けると





「なんか黒澪も急激に変わってるみたいだしな」





と意味あり気な笑顔で私を見てくる先生







「?」




眉を寄せて先生を見つめていると



グイッ



掴まれていた手首を再度引かれ、今度こそ教室を後にした


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