淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
持って帰ってきた大量の小包を隠すようにパーカーを被せる
静かで誰の足音も聞こえない不気味な夜
俺は早い時間に横になった
明日
黒澪の倉庫にこれらと手紙をこっそり置く計画をたてながら
何度も読み直した手紙の内容は全て頭に入っていて
頭の中で何度も何度も読み返す
きっともう俺に笑顔を見せてくれることはないだろう澪
お兄ちゃん
とも
興
とも
もう2度とあの口で呼んでくれることはないであろう澪
昔
家族4人で囲んだ食卓
それぞれが温かい笑顔
もう絶対に叶うことはない俺の夢
そんな懐かしい情景が頭に浮かぶ