淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~



─────────────

─────・・・







「あっ、おかえり〜!!」


「よぉ」




幹部室に入るとゲームをしていた2人が手を止める




「海、相楽

先に帰ってたの…」




「うん。澪ちゃんごめんね?

保健室でサボってたんだけど退屈になった時に相楽が来て…


悠雅には言ってあるから先に倉庫行こーぜ!って」





「…そうだったの」






荷物を置いて振り返ると、悠雅は既にソファーに座っていた


総長用ではない普通の長ソファーに







「澪さん、紅茶飲みますか?」






台所?らしき所から蒼の声が飛んでくる





「いや…今はいいです。

自販機でレモンティー買ったので」




「そうですか」





鞄の中からペットボトルを取り出してソファーに向かう





「……澪」




低く優しい声が聞こえる




あぁ、こっちに座れってことね…




意味を理解した私が長ソファーに座ると悠雅のたくましい腕が私の腰を引き寄せる






「……フッ」





それを見て微笑む蒼



…恥ずかしい



< 14 / 262 >

この作品をシェア

pagetop