淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
─────────────
─────・・・
「あっ、おかえり〜!!」
「よぉ」
幹部室に入るとゲームをしていた2人が手を止める
「海、相楽
先に帰ってたの…」
「うん。澪ちゃんごめんね?
保健室でサボってたんだけど退屈になった時に相楽が来て…
悠雅には言ってあるから先に倉庫行こーぜ!って」
「…そうだったの」
荷物を置いて振り返ると、悠雅は既にソファーに座っていた
総長用ではない普通の長ソファーに
「澪さん、紅茶飲みますか?」
台所?らしき所から蒼の声が飛んでくる
「いや…今はいいです。
自販機でレモンティー買ったので」
「そうですか」
鞄の中からペットボトルを取り出してソファーに向かう
「……澪」
低く優しい声が聞こえる
あぁ、こっちに座れってことね…
意味を理解した私が長ソファーに座ると悠雅のたくましい腕が私の腰を引き寄せる
「……フッ」
それを見て微笑む蒼
…恥ずかしい