淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
introduce[紹介]
<澪side>
「大丈夫ですか?」
総長室から1階に下りてきた私の泣き顔を見て周りがざわつく
蒼だけは冷静にハンカチを出してくれた
「…ありがとう」
「……みっちゃん」
気まずそうに、でも何か言いたそうに寄ってきた相楽に
「お菓子食べたの?」
と咄嗟に思いついた質問をする
「………」
その質問がよけいに気まずくさせてしまったのか、相楽は黙り込んで私をジッと見つめてきた
「…あのね…澪ちゃん」
それを見かねた海がギッと音を立ててソファから立ち上がった
「…ん?」
海に視線を移すと
「………ごめんっ!」
いきなり頭を下げて謝られた
「は?」