淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~

introduce[紹介]



<澪side>











「大丈夫ですか?」










総長室から1階に下りてきた私の泣き顔を見て周りがざわつく






蒼だけは冷静にハンカチを出してくれた






「…ありがとう」





「……みっちゃん」





気まずそうに、でも何か言いたそうに寄ってきた相楽に



「お菓子食べたの?」


と咄嗟に思いついた質問をする






「………」





その質問がよけいに気まずくさせてしまったのか、相楽は黙り込んで私をジッと見つめてきた









「…あのね…澪ちゃん」










それを見かねた海がギッと音を立ててソファから立ち上がった




「…ん?」




海に視線を移すと














「………ごめんっ!」













いきなり頭を下げて謝られた









「は?」













< 142 / 262 >

この作品をシェア

pagetop