淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
「…海
謝るのは、ちゃんと説明してからにしてください」
「……うん」
「………?」
「実はね…
僕達がお菓子だと思って冷蔵庫に入れておいたものは…
……食べ物じゃなかったんだ」
………
「…………ごめんなみっちゃん
まぁ、つっても“モノ”だからキンキンに冷えちまっただけで使えなくなったものとかは無いと思う…
携帯とか機械類が入ってない限り…」
「……でもさっき、チョコレート食べてたじゃない」
「……あぁ
チョコレートは赤い2箱だけ。
他は多分食べ物じゃないんだ…
次の菓子食おうと思って袋開けたら
………これが出てきたんだよ」
そう言ってポケットから出てきたものを取り出した相楽の手のひらには
「……綺麗」
黄色い石がはめ込まれたヘアピンがキラキラと光を反射していた
「………多分袋の大きさ的に、あの赤い2箱以外はお菓子じゃないと思うんだ…
澪ちゃん宛だったから、アクセサリーとか小物とか」
海も反省の色を顔に出して少し落ち込んでいる