淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
「…慣れれるわけ…」
唇を重ねられながら、悠雅はキス魔なんじゃないかと思う
とても女嫌いとは思えない
…でも悠雅が騒ぐ女の子達をバッサリ切り落とした所を私は見ている
悠雅の綺麗な顔が斜め横を向き近づいて来た時
「っっ!!!!」
肩越しに海が目を丸くして、相楽がニヤニヤと笑いながらこっちを見ているのが視界に入る
ドンッ
「……?」
思わず悠雅の胸板を押すと怪訝な顔でジッと見つめられる
「あ…あなた達…
見てたのね…」
向こう側の2人に向かって途切れ途切れに怒りを含んだ言葉を紡ぐ
私の行動の意味がわかった悠雅が後ろを向くと相楽はニヤニヤした表情を一瞬にして消してしまった
「み…澪ちゃん…
いっ…いつから悠雅とそんな関係になってたの!?」
本当にビックリしている海は噛みまくり
「へぇ~、デキちゃってましたか」
興味ありげに呟く相楽はたいして驚いていない