淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~
「じゃあ話を戻すわね
私の名前は碓氷 白(ハク)。綺麗な名前でしょ?フフッ」
自分で言ってしまうところが悠雅のお母さんらしくて可愛らしい
「すごい綺麗ですね…良い意味でこっちの世界にピッタリだと思います」
「そう言ってもらえるなんて嬉しぃぃ〜!!澪ちゃんの名前もそう言えると思うけどね?」
「そう…ですか?」
予想しなかった返答に、恥ずかしくて頬が赤くなってしまう
それを見てまた騒ぐお母さん
…この人は幼い頃もこんな性格だったのかしら…
「また自分から紹介すると思うけど一応言っておくね?
私の夫の名前♡」
……悠雅のお父さん
組長のこと…
何故か緊張する身体
「碓氷 蓮夜(レンヤ)
この人も名前までかっこいいのよねぇ
まぁ今じゃちょっぴり名前負けしちゃってるけどね☆」
いたずらっ子のように舌を出すお母さんの頭を
トンッ
「誰が名前負けしてるだと?」
軽くチョップしたのは
「あらやだ蓮くん」
組長だった