淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~




「…澪、ババアに煩くされなかったか?」





隣に腰掛けながら優しい表情を向けてくる悠雅に





「うん

楽しかったよ?」





と満足げに返すと






「そうか」





と優しく微笑んでくれた











─────────カシャッ




瞬間聞こえるシャッター音





「……おいテメェら…」





悠雅のドスの効いた声が聞こえているのかいないのか





「これは宝物になるなぁ」




「何年ぶりかしら!悠雅が笑ってるなんて…
私感動しちゃったわ!」





「拡大コピーして額縁に飾ろうか」





「そうしましょう♡」









感動するご両親





「……テメェら、組長だからって容赦しねぇぞ」





本気で怒っているような悠雅からはすごい量の殺気が溢れ出ていて、私は本気で危ないと思った








「ん〜
今悠雅と殺り合ったら、さすがの俺でも死んじゃうからやめておくよ」




お父さんは呑気に返すけれど




「えー!私は飾りたいのにぃー!」




お母さんは譲らない




「それより話がどんどん逸れてしまうからそろそろ終わりに持っていきたいんだが」






そんなお母さんを無視してお父さんは悠雅の向かい側に腰を下ろした





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